貯留槽(タンク)の利用

1ヶ月に1回ほどの投稿をしていましたが、公私の事情で2ヶ月ほどあけてしまいました。
今月より再開して、この投稿をご覧いただいていた方々、将来何かに役に立つような内容であると良いなあと思っております。
今回は、推進工事とは関係ある内でも、ちょっと視点を変えて記述してみようと思いまして、というのも従来の御取引先の方々とも異なる、他工種の工事に機材の提供をすることになり、書き進めていこうと思います。

推進工事においては、地下を掘るという観点から、必ず掘削土砂や泥水を連続的に排出します。よって、地上に排出された土砂や泥水を受け入れる場所が必要であり、すぐに残土等の処分地に輸送できなければ現場で一旦ストックすることになります。そのために、貯留槽(角タンク等)を設置して、ダンプトラックやバキューム車で輸送するまでの間は現場に一旦貯めることになります。また、地下水が多い場所や工事で使用する水量が多く必要とされるので、清水を貯めておくタンクも必要になります。

推進工事では、貯留槽・残土槽・余剰泥水槽・水槽(清水槽)・調整槽といった角型や円柱型の鋼製タンクが主に使用されます。小さいものは2~3㎥、大きいものでは40㎥くらいでしょうか、現場での掘削土量や必要水量を勘案して、タンクの容量(サイズ)や使用する台数を決定しています。

写真は、20㎥(20りゅうべい)の水槽です。タンク内側の寸法が、長さL=5,000mm、幅W=2,000mm、高さH=2,000mmの立方体ですので、20㎥になります。今回は近々、小規模な浚渫工事に、このタンクを2台使用して河川の掘削した土砂と川の水を地上に吸い上げ、一旦貯留するという作業工程に使用していただきます。掘削土量を10㎥~20㎥/日の設定として、ストック用としてもう1台を準備します。推進工事ですと、管呼び径と計画している掘進速度により掘削土量が計算できるので、この残土を輸送する車両と1日あたりの回数でタンク容量は大方決定することができます。

このタンクも推進工事では元押ジャッキと同様に必ず使用する機材のひとつですね。

今回の施工では、その他に濁水処理装置や汚水の移送ポンプなどもご使用いただくことになっていて、私は施工の計画でいろいろお手伝いしながら実際の施工でも体を動かしてお手伝いしていこうと思っています。

20㎥ 角タンク

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