円形立坑(小立坑)の今後
新年のご挨拶から、あっという間に1ヶ月が過ぎました。ぎっくり腰と口内炎で悪戦苦闘の中、軽作業に出張が続き…。
個人的なお話しはこれくらいで。
昨年末、昼夜施工されている現場へお邪魔しまして、円形小立坑でφ900mm推進工の到達、マシン回収されていました。土被りは10m以上あり立坑の築造もそうですが、小さいものや狭い場所で施工するとなると、作業性や安全性には慎重にならざるを得ないと思います。
下の写真(発進・到達立坑)のように、昇降設備も縦梯子に背付き、元押ジャッキが座れば左右の作業足場のスペースは片側700mm~800mm程度の弧の字。半管を降ろした際には、立坑内は退避場所もない状況です。小立坑発進の計画・施工が始まった頃は、土被りもさほど深くなく立坑築造も推進工も画期的なものだと思っていました。しかしながら、地上から10m以上の地下を見下ろすと、何か小さくすることがすべて良いことではないように感じています。施工する環境や都市部においては、大きな立坑築造が困難な状況が増えている=ニーズとなり施工も多くなったと思いますが、今一度、工事の計画や発注前にできるだけ大きな立坑築造を模索し設計していただくことを希望します。
私も、小立坑発進に適応するマシンや元押ジャッキを立案・製作に関わりましが、φ2500mm~φ3000mmでは坑内スペースの制約は作業員の方々にはご苦労しかないと思います。できるだけ大きな立坑築造φ3000→φ3500やφ4000にできる環境ならば、設計段階で推奨されたほうが良いと感じてます。
おそらく、小立坑発進の施工は今後も需要が多くあると推測されますが、施工上の安全対策や良好な作業環境を再考し、そのための資機材も製作や工夫を提案したいと考えます。

