地上設備の配置

密閉式推進(機械式推進)では、掘進機を筆頭に様々な設備を使用して工事が進められます。

以前に泥水式・泥濃式の施工フロー図を掲載しましたが、各推進工法で地上で使用する設備は異なります。

また、このような大がかりな設備を地上に配置することが、推進工の進み具合も大きく左右するほどです。昨今の施工現場を見ているとあまりにも地上の占有面積が小さいところに設備を配置することが多く見受けられす。ましてや、これらの地上設備だけではなく、推進工事では、ヒューム管や掘削する切羽へ送る作泥水も材料としてストックしなければならないですし、作業を進めるには通路の確保や休憩所、大型車両が停車できるスペース確保など、現場監督はじめ作業員の方々の悩ますところが、この地上設備の設置であるとも思います。多くの現場を経験してきた方でも、必ず使用する設備や資機材をどのような位置や向きにしたら作業性が良好になるだろうと考えながら準備をされています。

すでに住居などの建造物が密集している場所での施工は、本当に狭隘な場所を地上占有とするので、設備が設置でいない場合は”車上プラント”という形態をとることもあります。大型トラックの荷台に必要な地上設備を積んだまま工事を進めるとうい方式です。莫大な費用がかかります。できるだけ占有面積を小さくすることは必須ですが、作業性が悪くなったりすれば不安全作業になるケースもあります。

地上占有には余裕などないすでに出来上がっている街がほとんどですが、どうか工事の計画の前に充分な周辺環境・周辺事情を把握してから設計に望まれてほしいところです。

泥濃式の地上設備

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