久しぶりに掘進機の見学
長いこと推進工事に携わっていますが、久しぶりに掘進機(業界ではマシンと呼んでいます)を見学することができました。マシンは、製造メーカーの設計者によって、推進工法の種類に即して設計・製造の図面が起こされて、製作するに当たって関係する指針や資料、に基づき、マシン性能・仕様を確定し設計→各機器の発注→組立・製作→完成します。私も設計者の方々と話し合ったり、需要が多くなりそうな”旬なマシン”を考えたりしたものです。こんなマシンは、設計者泣かせだろうと思いながら無理を承知で依頼して完成させたこともありましたし、今も活躍しているマシンもいくつかあるでしょう。また、将来ニーズの見込めるマシンの設計だけ済んでいて、ようやく製作するマシンも。その当時のトレンドで”急曲線””既設人孔到達”のマシンが世に現れた時もマシン製作に関われて、とても楽しく、完成されたマシンが活躍した時は感無量でした。
今回は、φ800mm、φ1800mmのマシンを見学しましたが、出動前の姿は”鉄の筒”といった一瞬見ても想像がつかないかもしれませんが、マシンが完成したり整備が完了すると、勇ましい姿になります。テレビなどでシールド機は見たことがある方が多いと思いますが、推進工事のマシンもサイズは大小ありますが、かなりカッコイイですよ!いろいろな企業がマシンを製作して外観の塗装も様々なので、機会があったら工場で実物をご覧になっていただきたいなあと思います。(なかなか見学する機会はないでしょうけど)
私は、このマシン製作に関わる設計者・組立や整備を行う工場の方々に敬意を表すとともに一緒に仕事をしてきたことに感謝しています。
今後も更なる進化を遂げた発展的なマシンが製作されることを祈念しています。