推進ジャッキ(その3)
推進ジャッキは、推進工には無くてはならない機器の一つです。大事に使用することで、工事全体の流れが変わっていきます。そして、推進速度や推進力の管理も到達まで気を緩められない”要(かなめ)”だと思います。この推進ジャッキを使用する上で、改めてご注意されたら良いかな、と思うことを走り書きします。
1.現場での推進ジャッキ設置は、発進台と押角(支圧壁)で必ず直角を取る。発進台のレベルだけではないです。
2.伸縮するシリンダーには絶対にスパットを飛ばさない、汚れはすぐ拭き取る。大きめの毛布を用意すると良いです。架台設置などではアースも忘れずに!
3.押輪(プレスリング)の後ろ側に当輪やストラットを設置することが望ましい、推進ジャッキ本体の据付けは、できるだけ管の下側を押さずに押輪に対して全体に均等に当たるように位置決めし設置する。
4.推進速度を極限に落とす場合は、インバータ制御では限界があるので、推進ジャッキの使用本数を増やしたり作動油を逃がすと良いです。
5.夏の暑い時は、油圧ユニットや操作盤が高温になるため(誤作動あります)、すだれやよしずを使って油圧ユニットの天井や側面を直射日光から守り、涼しい風を通す。機器も熱中症対策を!