乗り込みから準備工

推進工事では、工事を始める=工事現場で作業を開始するときに”乗り込み”という表現をします。他の工種でもこの”乗り込み”を使うのかもしれませんが、施工会社の方も機械屋も乗り込みの日程を聞いて、作業に関わる資機材を準備して現場に向かいます。機械屋は乗り込みの日程を聞いたら発進までの準備の日数もわかりますし、おおよその納品日も把握できるので、現場監督には大抵乗り込み日を尋ねます。

先日、大口径の推進工事の乗り込んですぐに現場に伺いました。久しぶりに乗り込みすぐでしたので、支圧壁や発進坑口を築造する前段階の型枠組立作業中でした。
さすがに大口径推進だけあって立坑も大きいですし仮設資材の組み上げも大がかりでした。

これぞ、男の仕事!

同じように作業しているようで、いろいろなことを考えて準備をしていきます。この準備工こそ、掘進を始める上で大事な作業になります。支圧壁は掘進する際に推進力を背面で受ける壁ですので、動いたり割れたりしてはいけませんし、発進坑口も同様に掘進機が地中に進んでいく入口ですので、取付位置や金類具の取付も慎重に行わなければなりません。

写真では見づらいかもしれませんが、ちょうどバックと坑口の型枠組立作業をしているところです。型枠にコンクリートを打設して数日養生して強度を出します。これらのサイズも先に計画準備がされていて、現場で測量を実施して仮設資材をどの位置にどのように設置していくか数名の作業員の方々が縦横無尽に動き回って立坑内の準備が進められていきます。休憩の合間も、次はこれこれやろうと話しが飛び交い機敏な動作と安全作業に注力を注いでいます。

見ていて惚れ惚れしますよ、これぞプロフェッショナルの仕事だと思っています。

支圧壁の築造

発進坑口の築造

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