小口径推進・中大口径推進(その5)

地下に管渠布設する推進工事は、一般的にその工事の内容を以下の項目で説明しています。
1.工事名 2.呼び径 3.推進距離 4.〇〇スパン 5.土被り(どかぶり) 6.土質 7.管種 etc.
工事の内容は、町の人口・地形・用途(上下水道・雨水・電力・ガス)などで全く異なります。呼び径はφ250mmからφ3000mmまで種類があり、また推進距離は管を布設する区間の長さですし、地下の地質は地域性があるので、同一内容の工事になることは皆無に等しいです。また、立坑の築造も形状や大きさも異なります。
そうした工事は、いろいろなことを工事の設計条件に網羅して、最適で経済的な工事が発注され、工事は行われています。工事を進めていく上で、工事を計画する設計会社、請け負う建設会社、地下工事の専門会社、管材メーカー、材料や資材を扱う会社、掘進機や設備を扱うメーカーやレンタル会社、運送会社など、多くの人たちと企業が総力を結集して施工されています。これらの工事は、成功や失敗を繰り返して技術的にも経験値も進歩してきたと思います。そうした業界のことを皆さんに知っていただいたり、業界に関係する若い方々にお伝えできる機会があると良いかなと思っています。
本当に大変で難しくてカッコいい業界です。ご興味お持ちいただければ幸いです。

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