小口径推進・中大口径推進(その4)
掲載写真は、中口径φ1100mmの施工にご利用いただく元押装置です。200tジャッを2連で設備を準備しました。2本のジャッキを作動させるために、油圧ユニット・操作盤・インバーター盤を使用し、工事の内容に合わせた寸法の押輪・ストラットを準備しています。元押装置は、発進立坑の大きさ・推進距離などを考慮して、ジャッキの能力や寸法・必要な資材を選定します。
また、この元押装置は、ジャッキ操作を手動で行う油圧ユニット・操作盤ですが、掘進機と連動させることができるように改良しています。掘進機のカッター回転を停止すると同時に元押ジャッキの作動を停止するような電気的な回路です。これは、掘削中に立坑側にいる元押ジャッキを操作する作業員の方に合図をしなくても、掘進機のオペレーターが元押ジャッキの作動を停止したいときに止める動作が必要になるからです。掘削していない時にジャッキが伸びるのを防止できます。
施工する作業員の方々は、少人数で常に自分の役割を遂行しているので、機械設備の利便性や効率化を必要としますし、日常の動作や万一の事態に備えて機械設備や資材の保安管理も行っているので、多くの知識や経験が必要です。現場でご一緒すると、皆さん本当に、きびきびされておられるんで立ち話も恐縮です。