小口径推進・中大口径推進(その3)
小口径推進は、地上で掘進機を操作する遠隔操作方式に対して、中大口径推進は、遠隔操作方式と機内操作方式があります。掘進機の製造過程でどちらかの方式を採用しますが、一般的に泥水式は遠隔操作方式で土圧式・泥濃式は機内操作方式を採用(泥濃式は遠隔操作も多い)です。呼び径800mm以上のため管内に入り掘進機を運転したり、設計された路線にヒューム管が埋設されているか測量をしたり、推進終了後に裏込注入をしますので、管内は人が行ったり来たりします。長距離施工となれば、500m先の掘進機まで歩いたり、φ800mmの管内は、這うようにして移動します。掘進途中で何か不具合が発生した場合は修理にも行きます。過酷な作業もありますが、今日の上下水道・電力・ガス・雨水の排水といったライフラインに欠かせない工事を担っています。この工事は日中の作業もあれば、夜中の作業の時もあります。人も機械もフル稼働して、暮らしに役立っているのです。