小口径推進・中大口径推進(その1)
地下の管渠布設工事は、管の大きさ(内径の太さ)で小口径推進・中大口径推進と区別されています。管の直径(φと称します)が700mm以下を小口径、800mm以上を中大口径と呼んでいます。この区別は管の中に人が入って安全に作業をすることができるか否かの境目で、労基上でも定められています。私もφ800mmヒューム管の内部に入ることもありましたが、とにかく狭いですし、作業され方々には本当にご苦労される大きさです。
小口径:φ150mm~φ700mm、中大口径:φ800mm~φ3000mm、最近では超大口推進(~φ3500mm)での工事も施工されています。推進工事で使用する掘進機(先導体とも言う)は、小口径では地上で操作する方式(遠隔操作)、中大口径では、遠隔操作と機内操作(掘進機内部で操作する)の両方があります。掘進機の運転は小口径も中大口径も先が見えない地中を進めていくので、並大抵の技量がないと運転できません。
その道の達人がたくさんいる工事なのです。