刃口推進(その2)
前回、刃口推進に触れてみました。では、刃口推進(工法)の定義などについて記述してみます。
刃口推進工法 (cutting edge jacking method)
切羽の安定した地盤(または、薬液注入等で安定させた地盤)を、推進管の先端に刃口(円筒型且つ開放型)を先導体として使用し、人力(ショベルやブレーカーを用いる)により地山を掘削しながら、推進ジャッキで推進管を押し込んでいく方法(=工法)です。掘削した土砂は、トロバケットという鋼製で車輪付き、箱型又はかまぼこ型の大型のバケツのようなものに積み込んで地上へ搬出します。掘削部分が開放状態なので地中がまる見えです。少し怖いですね。最近は、ほとんどが機械式の先導体を使用しているので、刃口推進の工事現場は少なくなっています。ですが、この刃口推進から推進工事が始まって、現在の上下水道や電気・ガスといったライフラインが普及したんですよ。