小口径推進・中大口径推進(その7)
前々回、工事の内容についての呼び方の説明を投稿しましたが、そもそも上下水道や電力の
パイプライン工事で、なぜ推進工事やシールド工事を採用するのでしょうか?
それは、これらの方法よりは、地上から掘り下げていく”開削工法”と比べたり、地上から掘り下げられない場所や環境という観点から推進工事やシールド工事で設計・計画されているからです。地上には道路があるところにパイプラインが築造されることがほとんどで、この道路上を地上から掘り下げることができるのか?、道路を掘り下げると、車両の通行が妨げられ、通行止めや交通渋滞などを引き起こします。人も通行出来ない場合もあります。推進で行えば、立坑(竪穴)2か所で済み、地上の占有が少なくなります。
また、地下の深いところにパイプラインを築造することになれば、地上から深く掘作業と時間が多く必要とされます。他にもいろいろな理由ありますが、また投稿する機会があると思います。
こうしたパイプライン工事を行うには、周囲の状況や環境と工事コストなどを先に検討してから、どのような方法が最適かを判断しています。深い地下をコストをかけないで安全に工事を行うことができる手段こそが、推進工法やシールド工法です。
マイナー?な専門的な工事ですが、社会的貢献度は相当高いんですよ。